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骨化性筋炎になった話

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骨化性筋炎とは?

骨化性筋炎…筋肉の中に骨が出来る病気、または症状のこと。

スポーツを行う人に多く見られ、特にサッカーやラグビー、アメフトなどを行う選手に多い症状。

ほとんどの場合、外的要因による。例えば、同じ個所に何度か強い衝撃を受けることにより筋繊維が出血し、骨化する。

症状としては、強い痛み、筋肉が動かなくなることによっての運動障害がある。

※お医者さんの話と自分の記憶を元に記述しているので多少のミスはあるかも。

23歳くらいの時に骨化性筋炎になりました。

僕の場合、怪我からの外傷性骨化性筋炎です。

リハビリも必要でけっこう大変だったので、趣味でスポーツをしている人は気を付けてください。

今思い返すと、本当に大変でした。

とにかく、辛いときこそ目を背けず立ち向かわないと治らないということだけ先に伝えたいです。

原因

クォーター バック, アメリカン フットボール, スポーツ, 競争

肉体は、強い衝撃を受けると内出血を起こします。

つまり打撲です。

それを何度も繰り返してしまうと出血部分が稀に骨化することがあります。

一説では、体がもつ防衛本能だという話があります。

スポーツの世界では、試合中に激しくぶつかり合うことがありますよね。

最初は軽い痛みでも、完治しない状態で何度もぶつかってしまうと重症化することがあります。

症状

バーンアウト, 無力, 彫刻, 睡眠, 思考, 火, 炎, 背中の痛み, モデル

骨化性筋炎になると、強い筋肉痛のような痛みが出ます。

上に書いたように、「運動障害」も発生します。

僕は両足の大腿部だったのですが、両足が曲がらず上手に歩くことができませんでした。

最初に気づいた時は、結構腫れてるな?

くらいでしたが、次第に腫れが酷くなり発熱し、気が付いたら痛みで足を曲げるのが難しくなっていきました。

常に松葉づえをついて歩くか、手伝ってくれる人がいれば車イスです。

常に足がピンと棒のような状態になり、無理に曲げようとすると鋭い痛みが走ります。

家の中でも、ちょっとした段差を乗り越えたり、ズボンの着脱でもかなり苦労しました。

靴下なんか履けませんでしたね。

特に階段がきつかった

特に階段がとても苦労しました。

階段の登りは、足が曲げられなくなってしまうので文房具のコンパスのように大回りで足を前に出さないと段差を超えられません。

また、かなりスピードがゆっくりになるので当時後ろにいる人には迷惑をかけたと思います。

階段を降りる時も、ゆっくり同じペースで何かに掴まりながらでないと体重移動ができなかった記憶があります。

こういう状況になって初めて、健常者と障害者という言葉が理解できました。

普段横目で大変そうにしている方を見ますが、こういう経験があると同じような気持ちが分かるようになるので、今となっては良い経験です。

完治まで

症状が出てから、完治するまでになんだかんだで1年半くらい時間がかかりました。

ネットでは、だいたい3カ月~6カ月で完治すると書かれていましたが程度によります。

骨化性筋炎の場合、痛みと運動障害ですから、両方が無くなることが完治なんだと思います。

僕の場合ですが、運動障害が長く残りました。

1カ月目 痛みが強く、毎日脂汗が出ていました。
3カ月目 ここまでほぼ変わらず、ずっと痛いままです。
6カ月目 ようやく少し足を曲げられるようになりました。リハビリ開始
1年 痛みと戦いながら足を曲げるリハビリに悪戦苦闘
1年半 なんとか日常生活に戻った。

だいたいこんな感じで完治まで治療を進めていきました。

早い人はもっと前の段階で歩けるようになると思います。

対処療法

時間をかけて筋繊維を柔らかくしていきます。

運動をしたり、アイシングしたり、ステロイド系の薬剤を使ったりしました。

ゆっくりじっくり向き合うしか方法はありませんでした。

リハビリ

医師, 私断層撮影装置, 私は学生です, 病院, インジェクション, 分析

痛みとの戦いです。

足を曲げられない状態を何もせずに放置すると、

「全く歩けなくなる」

と言われたので、目の色を変えてリハビリに取り組みました。

まず、『軽い運動をしろ!』

と言われるのですが、これがとてもじゃないけど、痛くてできねーんだよぉぉぉぉぉぉ。

「リハビリの道具」の画像検索結果

こういうやつを使ってひたすら歩くんですが、漫画リアルでもリハビリの描写が出てきた、正にあんな感じです。

(スーパーバスケ漫画のやつね。読むと感動するので是非。)

よちよち歩きを延々と繰り返します。

実に体力を使う作業ですね、コレは。

しかも、一緒にリハビリに付き合ってくれる人の容赦のないこと…

「そろそろしんどいので休憩してもいいですか?」

『もう少し続けましょう!はい、頑張ってェー!!!』

………。

……………。

「あ、あの。そろそろいいですよね?」

『はい、お疲れ様でした。続いて曲げ伸ばししましょうね!』

「(お、お前ェェ!!さては地獄の鬼だろ?なぁ、痛いの知ってんだろぉぉぉ( ;∀;))」

 

ひたすらこれを繰り返していきます。

1㎝曲げるだけで、額から脂汗が出るのです。

それをちょっとずつちょっとずつ毎日自宅で行い、医者に来るともっとやるんです。

お風呂ではマッサージを、手が空いていればひたすらマッサージをすること一年くらい。

社会的に見て、何もできない時間が続きました。

これのままじゃ、いつまで経っても歩けなくね?

そいう意識が芽生えてきて、ろくに足が曲がらないのに僕はとんでもない行動に出ました。

自動二輪免許を申し込む

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痛くて足が曲がらないのに、何故かバイクの免許が無性に欲しくなりました。

マジで突拍子もなく、突然に。。。

リハビリ期間中ですから、当然働いていないのでお金がありません。

日々、進歩しないリハビリを行うことに先が見えず焦っていたのかもしれません。

「何としても歩いてやる!!!このままじゃぁ、終わらねェぜ!!!」

こうして人生で初めて、消費者金融でお金を20万借りました。

そして教習所へ…。

バイクの教習がリハビリに拍車をかけた

バイクに乗る人, オートバイ, スタント, 男, 人, スタントマン, 極端な

この時狙った免許は、ミッション(ギア付き)の中免でした。

当然、足を使ってシフトチェンジを行うので大きく足を曲げたり、つま先まで細かく使う必要があります。

リハビリの時に1㎝可動域を広げるだけで痛くて悔しくて涙していましたが、借金をし自分から免許取得を申し込んでいるので「痛いから休憩させてください!」とは言えませんでした。

治療法はケースバイケースだし、僕が行ったのは完全に荒療治なのでおすすめしません。

良い子の皆は真似しちゃダメだぞ!!

このかいあってか、リハビリも免許もスムーズに進みました。

免許取得も一発合格!!

「あれ?オレって伝説つくってるんじゃね?」

この時は本当に周囲の人に助けてもらいました。

教習所まで送迎をお願いした両親や友達、きっと気付いていて何も言わなかったバイクの教官の方々、いつも撫でまわした犬。

みんな本当にありがとう。

現在は?

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今現在は特に日常生活に問題はありません。

強いて上げるとするならば、ストレッチする際可動域が狭くなった気がします。

「柔軟性に問題が残ったかな?」

くらいの印象です。

あ、あと冷えると少し違和感があるかな?

程度なので、努力次第で完治します。

とは言え、滅多にかかることがない症状ですし誰かのためになるか怪しいところですが、こういうしんどい体験があるから今も何とか生きていられます。

僕の経験は、決して万人に誇れることではありませんが、何か困難に直面している人がいれば「世の中にはバカがいて、それでも乗り越えてきたんだなぁ。」と思ってもらえれば嬉しいです。

あ、借金はその後一括で返済しましたよ。

一度借りるとクセになるみたいな話はありますが、そんなことにもなりませんでした。

大変なことがあっても後には笑い話にできます。

(この話をすると皆暗くて悲しい顔になるので、二度と飲み会ではネタにしません。)

まとめ

骨化性筋炎は本当に辛いです。

●打撲を同じ部分で繰り返すと骨化する

●打撲を侮らない

●痛みを感じたらすぐに専門家に相談して対処する

●怪我が治るまでスポーツを控える

この部分は強く言いたいです。

また、リハビリも長い時間が必要になります。

必然的にお金も沢山かかり、気持ちも沈む為かなり消耗します。

怪我の具合も、少しずつしか良くなりません。

諦めずに可動域を広げることだったり、歩く練習を続けることしか近道はありません。

何度も「もう嫌だ。何もしたくない。」

そう思いましたが、あの時諦めていたら一生歩けていなかったかもしれません。

先が見えないことに挑む時、本当に頼りになるのは自分だけです。

真の意味では、誰も助けてはくれません。

自分がやらないことには何も手に入りません。

頑張っているから応援してくれて、その声がまたやる気にさせてくれるんです。

だから、辛いときは歯を食いしばって「あと1㎝、あと1㎝」をやりましょう。

今日やったこの頑張りが明日の2㎝になります!!

今思い出したら、なんか熱くなりました。

では、以上「骨化性筋炎」の話でした。